第1回講演会「中内 ダイエー」
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2005年12月19日 文責:篠崎正利
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1. 日時 平成17年12月19日(月) 12:00〜15:00 星陵会館にて
大久保氏が紹介してくれた場所である。日比谷高校の同窓会館だという。4階建てのビルである。会議室多数、バイキング料理ありで、賑わう。近辺は政治の中心地区である。松山南高もこんな立派な設備があるといいなあと誰もが思い利用する。
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写真1 さあ、食べましょう。
| 写真2 個別の話を済ませておこう。
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松山から安井由美さんが駆けつけてくださり、賑やかなフォーラムになりました。
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2. 第1回講演会「中内 ダイエー」(講師:大久保好男氏、写真撮影:篠崎正利氏)
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写真3 それではトップを切って
| 写真4 このような本を参考にして
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大久保氏はこの秋に入院し、退院したばかりでモーツアルトのレクイエムのステージに載り、今度はフォーラム講演のトップバッターになった。講演に当たっては写真4に示すような中内功に関する本を数冊読み上げ、それらを要約する方針を採った。かつて、中内ダイエーの取締役であった立場で中内氏を評するのは複雑な心境であったと推察する。
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写真5 ダイエーの神戸での出店は
| 写真6 ここに三宮店ができて
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ストーリーが整然とした名講演でした。中内功氏の天国と地獄を拍手で褒め称えました。
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写真7 それでは最後に集合写真を
| 写真8 今度は鶴岡氏が撮影を
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3. 講演概要
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昨年秋に死んだダイエー創始者中内功の成功と破綻の経緯を1時間あまりで話した。
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まず、中内功の原点をフィリピンで命拾いした戦争体験と人間不信および慢性的空腹感と捉え、その一方で小心さとシャイさを併せ持つ不思議な魅力を併せ持つ男と紹介した。
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成長期(行け行けドンドン)の始まりはS32年大阪の千林1号店とS33年の三宮2号店。「良い品をドンドン安く、より豊かな社会を!」というスローガンを作り、自説の安売り哲学を実践して成功に導いた。その過程で松下電器とのカラーテレビ騒動もあったが、S47年には売上高3000億円を突破して、小売業日本一になった。
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絶頂期(お山の大将)のS55年に売り上げ1兆円を突破するも、なお「一兆吉兆もう一兆!」と2兆円を目指す貪欲さを見せた。その手段として吸収合併を多用した。また、ヤマハから河島博を引き抜いて中内商店から大会社への転換に成功し、S58年の赤字からS60年にV字回復して黒字にした。しかしS55年に入社した長男「潤」はダイエー衰退の原因になった。功労者を排し、身内を寵愛するというどこにでもある中小企業創業者に変化していった。その後のダイエーは皆さんの知るとおりである。
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<完>
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