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  第3回「文化フォーラムやまなみ37」講演報告 篠崎正利(13期)

第3回講演会「日韓交流アラカルト」
2006年02月23日
文責:篠崎正利
1. 日時・場所:平成18年2月23日(木) 13:00〜14:30 星陵会館にて

写真1 早く来た神野さんと新山氏

写真2 福岡から上京の板井氏
 元東京都知事の美濃部さんに似たスマイルの板井一訓氏が今回の講師である。

2. 第3回講演「日韓交流アラカルト」(講師:板井一訓氏、写真撮影:篠崎正利氏)

写真3 前置きを述べる板井氏

写真4 全羅道など朝鮮半島を説明

写真5 聞き入る新山氏と西岡氏

写真6 話が佳境に入った板井氏

写真7 後半は暖房が効きすぎた?

写真8 内容豊富で時間を気にする?

3. 講演概要
 韓国の血を引くと自称する板井氏が日韓の大きいギャップを埋める一助として講演した。
 開口一番、「日本人は韓国の歴史をあまり知らない。例えば大韓民国の建国はいつだったか分かりますか?」と聴講者に問うた。
 氏の韓国への関心は福知山の小学校時代に始まった。中学時代には親から部落の存在を知らされて衝撃を受けた。そこに親友がいただけにショックは大きかった。高校時代には古代史が好きで神社にも詳しく、日本の中にある数々の朝鮮文化を確認した。初めての韓国旅行は失業中であったが、韓国伝統芸能と出会うことができ、それらに魅せられた。
 それ以来様々な出会いが待ち受け、多くの有名人が横のつながりを形成しているのに気づいた。異文化交流の会や司馬遼太郎の「済州島紀行」などが輪を広げる契機となった。
 韓国人や北朝鮮の人達と付き合うのに際して、知っておきたい朝鮮・韓国の歴史がある。朝鮮半島から日本に攻めてきたのは一度だけ、元寇の役で高麗軍が蒙古の手先となって対馬や壱岐を侵略した時だけである。逆に日本は倭寇(民間)、朝鮮出兵、朝鮮併合などがある。この中で三大悪人とされているのは@豊臣秀吉:大量殺人、A福沢諭吉:脱亜欧入思想、B伊藤博文:侵略統治、である。韓国の戦後史も終戦直後の李承晩大統領およびその後の朴正煕→全斗煥の軍事政権の時代に起きたことを知っておきたい。
 在日朝鮮人問題の一つは日本の戦時経済下の労働力確保にあった。渡航者は日本で固まって住んだが、彼らに対する戦後補償の問題は暗闇の中にある。
 韓国人を理解するためには韓国文化の匂いを多く知ることが必要である。例えば@儒教の男文化とシャーマニズムの女文化、A祖先崇拝、男児願望、死後婚、B恨、情、文>武、Cケンチャナヨ(大丈夫)精神、D受験戦争、自己主張、激しい感情表現、E等々。
 日韓交流は@日韓文化相互理解の促進、A韓国の若者への「日本技術習得」支援、B日韓親善協会などの日本語教室、歌舞伎ツアーなどを支援してゆくことが大切である。
 講演途中に多くの質問や補足説明、賛同の意見などが飛び出して、大いに盛り上がった講演であった。1時間ではとても話しきれない重要な内容であった。

<完>


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